2012/05/03

意外なことに高野山には山ガールがたくさんいた

早起きして高野山へむかう。奈良の大和高田駅へ向かいそこから単線列車にのって橋本へ。のりつぎを間違えて時間がかかってしまったが、橋本駅を降りるともう和歌山ということだった。周りには特に何もなくて、閑散とした商店街のようなものだけがあった。笹ずしをたべてとりあえずの昼食を済ませる。少し歩くと、紀の川という大き川が見えてきて、少年たちが河原で野球をしていた。駅前には楳図かずおの「まことちゃん」像があり、なぜ突然という印象をうけたけれど、作者の出身は和歌山県伊都郡高野町とあるので高野山へ向かうこの駅とも縁があるのだろう。ひと息ついて、橋本から極楽橋へ向かい、そこからはケーブルで高野山へむかった。ケーブルにのっているのは5分くらい。特に感慨もないままあっという間についてしまったが、車窓からはシャクナゲと、歩いて高野山を目指す若い山ガールの集団を見かけた。これはちょっと意外な景色。高野山に到着して最初に思ったことは、標高約1000メートルとはいうものの、いくらか涼しいくらいで下界の様子と特に変わったところがないことだった。土産物屋がならびバスが行き交う街並みは、嵐山の渡月橋あたりと雰囲気が近い。山の上とはとても思えなかった。それでも奥の院なんかはやっぱり別格で、さすがに厳かな気持ちになる。杉の巨木の下に広がる無数の苔むした墓石群を見ていると、「ここは人間の世界ではない」という形容にも頷く。奥の院の御廟へ向かうにつれてその異世界濃度はましていき、自然と口数がすくなくなる。その中でいちばん驚いたのは、平服の一般人が手をあわせて長い念仏を唱えだしたことだった。初めて見たよそんな人。宿坊では精進料理をたべたり瞑想をした。料理はさすがにあっさり。出汁にはカツオも使わず昆布だけというから徹底している。自分の料理もあっさりしていると思いっていたけれどさすがにこれは堪えた。下山して、難波に着いたあとは焼肉屋に飛び込んだ。

行き:大和高田から徒歩でJR高田→橋本駅→登山電車(天空)→高野山
帰り:高野山→登山電車(天空)→橋本駅→難波(南海高野線)

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2012_5 高野山, a set on Flickr.

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