2011/08/28

寺町を自転車で下っていたら、今出川で人が倒れているのを見た。60代のおじいさん。胸をおさえて苦しそうだった。すでに近くの人がかけつけて、救急車の手配はすんでいたようにみえる。自分はただ通り過ぎた。そして、もしあの人が一人暮らしであったなら街中で倒れたことは幸運だったかもしれない。などと思う。

寺町今出川から川端へ向かい、南へ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科で食べ物について研究しているジョンさんの取材(英語)をうける。通訳を通じてやりとりするというのは初めてだった。英語はほとんど理解できなかった。「ヴァレンタインはチョコレートをたくさん食べる日です。どこでもらうかは秘密です」などと、いくつかの質問にふざけて答えたが、あんなのでよかったのだろうか…。それからハイアットリージェンシーで昼食。リングイネというのがなんなのかを初めて知った。2,000円のランチはすごくおいしいというわけではなく普通といえば普通。それでもホテルでの食事が楽しいのは女の子が着飾ってきてくれるからです。食後、京都国立文化博物館に立ち寄る。傑作だけではなく駄作も展示するのがここの特徴かなと毎度思う。帰りは Patisserie Sでケーキを買い、高島屋の地下でアジの開きなど食材をいろいろと買った。重い荷物を背負って帰宅。

2011/08/27

友達が家にくるので、朝から部屋の掃除をした。汗かいた。床まで拭くのは久しぶりだった。「部屋をきれいに保つたった1つの方法」というのがあるとすれば、ときどき人を部屋に呼ぶことだと思う。
昼は作りおきのカレーを振る舞う。炊きたての御飯がおいしい。食後は桃を食べたり、お土産にもらったゴディバのチョコレートアイスを食べたり。韓国の雑誌の付録についていたCDをかけたら「この既視感ウケるー」となめられたがしかし申重鉉の素晴らしさだけは伝わった。まあ、あなたは正しい。

夕方からは拾得へ。中村まりwith 高田漣を観に行く。きょうの客層は40、50代がメイン。ちょっと新鮮。はじめてきいた中村まりは素晴らしかった。アメリカのルーツミュージックへの造詣を感じる音と、端正な佇まいに魅せられた。英語もめちゃうまい。ただアンコールの出演者全員で歌った高田渡の自転車にのっては蛇足だった。もう高田渡のことはいいじゃないか。高田漣が歌った「鮪に鰯」だけで十分。終演後はロンサムストリングスと中村まりのCDを買い、サインをもらった。すこしだけ話もしたが、とても緊張した。そんな完璧さを持った人だった。

小アジの煮干しには日本酒が合うのであって、ビールだと生臭くてだめだ。

2011/08/26

9時に退社。烏丸五条で友達と待ち合わせて、仏光寺通を東にいったところにある居酒屋「閻魔堂」へいく。カウンターでビールを3杯のんでアホな話をしまくった。それからさらに木屋町の田中珈琲でさらにアホな話を続けた。アハハ。彼はもうすぐ仕事を辞めて岡山へ帰るが、我々はこれからも変わらずネット上でウォッチし続けるだろう。また岡山にも遊びに行きたいと思います。よろしく。「豊田道倫/ギター」を渡して、店を出たのが午前2時ごろ。ふらふらしながら自転車に乗り、河原町通りを北上していたら、御池あたりでiPodを拾う。8GBのiPod nano。動作良好。迷わず拾って帰った。ヤッター。

2011/08/25

とつぜん面接に同席することになり、話を聞いたり質問したりした。ポートフォリオをみせてもらった限りでは優秀な人に見えた。自分よりも若い人とこんな風に出会うと、背筋が伸びるというか、またこんな人に混じって就活とかきついな…と思う。ただ、ああ若いな…と思うところもあった。それは趣味の欄に書かれた音楽鑑賞について、どんなものを聴かれるのですかと尋ねると「ご存知ないところかもしれませんが、ヒップホップです」と答えたあたりで、これにはクネクネせざるを得ない。わたしは彼から見て、どういう人物に映ったのだろうか。じつはぼくも音楽がすきなんだ。ご存知ないかもしれませんが。

夜は磔磔で友達と待ち合わせ。演奏を終えた「吉田省念と三日月スープ」のメンバーと少し話して、くるりの件でひやかしたりした。スターにあえて嬉しかったです。店を出た後は4人で楽仙楼へ。水餃子などを食べて別れた。

2011/08/24

久しぶりにコーディング作業をする。朝からあっというまの8時間で、かなり必死だったが、最後でちょっとつまずいた。IE7でのみレイアウトが崩れるぞくそ。時間がせまってきたのでプログラマーにたすけてもとめ、なんとかことなきを得たが。positionは特に理由がない限り使わないほうがいいですよ。とアドバイスももらう。ありがとうございました。終わってみれば大した仕事ではないのだけど。

今週はやばいな。という感じになってきた。たぶん来週も。

ディレクターはこういう状況になるとやばいキノコでも食べたかの様にヘラヘラ笑い続ける。わたしは早く帰りたい。

ずっとラジオで気になっていた曲がBill Withers - Lovely Day と知る。ビル・ウィザースはニューソウルのイメージだったけど、こんなAORもやってたのか。爽やかな脱力感が最高。

2011/08/23

あさ7時に起きたものの、2度寝をしてしまい、起きたときにはもう始業時間の9時。それでも慌ててタクシーを拾って飛んでいったりしないところが2度目の遅刻の余裕というもの。地下鉄でいっても大差はないのである。落ち着いて歩いて駅へむかい、20分の遅刻で到着。遅刻など月給を時給換算(分単位で!)して天引きされるだけのこと。タクシーになど乗ってはいけない。

用意していた弁当は持っていくのを忘れてしまったので昼食はまたしてもいしまる。今日のメインはアジのフライ(2匹)で、いつになくボリュームがあった。朝食をたべていなかったのでちょうどよかった。支払いの際には女将さんから「あなたのペースだったらきっとたまるわ。これどうぞ」と、はじめてお店のスタンプカードをもらった。常連と認められたようでうれしい。がんばります!

夕食は大根の味噌汁をつくって、食べそびれた弁当を食べる。

2011/08/20

仕事が遅くなり午前1時に退社。つかれた。帰りしなFrescoに立ち寄り、鳥の胸肉などを買う。店頭には福島の桃もあった。1玉58円。検査済みの安全なものです。と書かれていたが、買う気にはならない。ことしの桃は皮肉にもできがいいのだという。桃の甘い香りは色濃くただよっていた。帰宅したのが午前2時。洗濯物を取り込み、シャワーを浴びて寝たのが3時。

朝は9時前に目を覚ました。その瞬間、「やばい遅刻だ」と焦ってしまったが、きょうは土曜日だろうが。おちつけ。もういちど寝て、起きたら昼を過ぎていた。おそい朝食をすませて、タケノコとシメジとピーマンと鶏肉を刻み、レッドカレーを作る。

2011/08/17

会社の昼休みに近所の天ぷら屋で女子大生(21歳)と食事をする。
とても楽しかったがしかし俺はいったい何を求めているのだろう。

夜は同級生の家におじゃまする。「お腹空いてたらちまき食べる?」といわれたので、ほしいというと、冷蔵庫からちまきがでてきて、はいどうぞといわれた。つめたく硬いちまき。大変とまどったが、勇気をふりしぼって「ちまきって温めて食べるもんだよね?」と、伝えると、彼女は「エッ、わたしそのままたべたけど…」といい、気まずい空気が流れたが、なんとか温めてもらい食べることが出来た。この話は今度なんどか繰り返すことになるだろう。わたしはしつこいタイプなのだ。うだうだアホな話をしたあとは、約束していた深夜食堂を7冊借り、鈴木常吉のCDRをあげた。深夜食堂は韓国でも人気があるようで、弘大のカフェでは韓国語版を見た。あの世界観をよその国でも共有できるなんておもしろいことだと思う。帰りはアイオー夜曲を口ずさみながら自転車をこいだ。

2011/08/16

昼から母、妹、祖母と北白川のかに道楽で食事。毎年恒例の行事。そして祖母の家のベランダから大文字を見る。法の点火は掛け声とともに一気についた。祖母はiPadが気に入ったらしく、やたらとさわりたがり、Jam Pad でいろいろ弾いていた。

途中で立ち寄ったガケ書房で「豊田道倫/東京で何してる?」を買う。

2011/08/15

おいしいものが食べたくなったら4000円くらいのコース料理を食べに行くより、デパートの地下で売ってる上等の刺身を買うほうが満足が得られる。そうおもった1パック1300円のホタテの刺身。北海道産。高島屋の地下のタイムセールで半額だった。

ビックカメラではオーディオテクニカのカナル型イヤフォンを買った。2480円。手持ちのiPadで試聴しまくったところ、アップルの白いやつよりずっとよい。ヨドバシカメラではiMac27インチ(mc511j)の展示品が10万円で出ていてかなり迷った。安いよ。まだ迷っている。安いよ。

100000tで「堀江敏幸/彼女のいる背表紙」と、ミュージック・マガジンの加藤和彦追悼特集を、
木屋町ワークショップで「デューク・エリントン/インディゴ」を買う。

2011/08/14

前職の同僚に「タダ券もらったよー」と誘われて、京都コンサートホールで「東日本大震災チャリティーコンサート 京都から願いを〜音楽にのせて」を聴きに行く。演奏者は京都市交響楽団、京都市立芸術大学、京都市立京都堀川音楽高等学校、京都市ジュニアオーケストラ。総勢150人による演奏。仙台フィルハーモニー管弦楽団からは、ヴァイオリン奏者がきていて力強く長いソロを弾いた。途中のMCでは、震災の瞬間の話。ステージ上の演奏者たちは演奏を中断し、グランドピアノを押えていたとのこと。そしてその後、ホールの天井は床に落ちたという。
この日の演奏は馴染みのある曲が多かったこともあり、リラックスして楽しめた。メンデルスゾーン、シベリウス、チャイコフスキー、マスカーニ、ホルスト。オーケストラのサウンドはふくよかだった。
ホールを出た後は、いいちょでラーメンを食べて、北大路のスターバックスでコーヒーを飲みながらグダグダ喋る。前職の職場はやはりいまも大荒れのようだった。

2011/08/13

下鴨神社でやってる古本市にいく。今年はあまり買いたいものがなかったけれど、1981年のミシュランガイド(プロヴァンス版)は面白かった。表紙のデザインや編集が凝っている。フランス語が読めなくても感じる風格。それは日本のミシュランガイドにはまったくなかったもの。

本はこまごましたものを4冊。ヘミングウェイの短篇集、川上弘美、篠山紀信の文庫版写真集、ルクルーゼの調理本。あとは100円で売っていたちあきなおみの7インチ(四つのお願い/恋のめくら)を買って帰った。

2011/08/10

ここしばらく職場で大掃除がおこなわれているので、雑誌等をすてまくっている。どさくさに紛れて何冊かはもってかえった。そのうちの一冊、2005年11月のブルータス「旅に持っていく本!」をパラパラやっていたら、菊地成孔が沼田元氣の憩写真帖を挙げていて、菊地が憩なんて意外〜と思う。沼田元氣の本はいちじき集めていて、サインをもらったこともあったけれど、憩写真帖はまだ見たことがない。

ジム・オルークのVisiter(LP)に傷をつけてノイズがでるようになってしまったので、amazonで新たにもう1枚注文した。1,800円。

夕食はグリーンカレーを作って食べた。辛くておいしい。タイ料理ラブ。

2011/08/07

15分で壊れた扇風機を返品しにロフトへいく。それからBALに入り、マリアージュでお茶とケーキを食べる。今日はフェニックスというのを飲んだ。アーモンドの香り。ジュンク堂では立ち読み。くるりのインタビューを2本読む。岸田繁から「(吉田)省念君は、90年代ロックには触れていない」という発言があったのは興味深かった。たしかに彼は60年代の人だったよなあ…。ついでに、サンレコの中田ヤスタカ×福富幸宏の対談も読んだ。若き日のヤスタカにとって福富幸宏はアイドルだったという。福富幸宏については、ピチカート・ファイヴとか豊田道倫との仕事で知ったけれど、とくに興味は持てずにいる。

大丸の裏にあるSABONというコスメの店ではスクラブ入りの石鹸をいろいろ試して遊んだ。死海の塩のなんとかかんとか。手を洗うとつるつるになった。ルームスプレーのようなものをひとつ買って帰る。
夜、ふらっと入った丹波口あたりの韓国料理屋で食べた冷麺はおいしくなかった。韓国料理で一番無難なのはビビンバだ。と、改めて心に留める。

2011/08/06

毎年恒例の墓参り。母と妹は日傘を、わたしはサングラスをして出かける。炎天下のなか歩き回って、かるく墓参り焼け&汗だくになる。
五条坂では一足早く陶器まつりが行われていて、いくつか買いそうになったが踏みとどまった。母は箸を買っていた。妹は何にも興味がなさそうだった。
昼食は木屋町の佛沙羅館でタイ料理。帰りはルインズでビールを飲み、四条のおめんでうどんを食べた。おめんでの食事ちょっと肩透かし。あのきんぴらの盛り付けも自分が知っていたのとは違ったような。
ふらふら歩いていたらJET SETの近くまできたので、小西康陽のソロ「11のとても悲しい歌」のアナログ盤を買って、37番のバスに乗って帰る。

この墓参りは毎年ずっと続けているが、自分にとって親しかった故人はまだ誰もいない。

2011/08/05

ああ、これはわかる。生死にかかわるほどの闘病日記だったらなおさら。
約一年間、毎日インターネットにブログ日記を書いた。そして思うのだけれど、その日に書かなければ意味が無いということが人生にはとても多い。もちろん、長い時間をかけてじっくりと考えていかなくてはならないテーマというものもあるはずだ。しかし、その一瞬にしか書けないことは想像以上に多い。
東良美季/猫の神様を読了。